エルミタージュ美術館10倍活用術!!

エカテリーナ2世の愛人は100人もいたのか?!

[エカテリーナ2世] エカテリーナ2世は、晩年まで数百ともいわれる男性愛人を抱え、夜ごと男を変えて寝室をともにしたとする伝説もある。
100人というのは誇張で本当は10人や21人といわれている。

エカテリーナ2世の旦那はピョートル3世。
しかしこの男は、将来のロシア皇帝たる人物にはほど遠く、おもちゃの軍隊で戦争ごっこをしているような男。
ロシア語も解さずドイツ一辺倒で、民衆からひんしゅくをかっていました。
ピョートル皇太子にエカテリーナは幻滅し、夫婦仲は結婚当初から悪かった。
肉体関係は結婚初夜からほとんどなかったともいわれている。
その悲しみをエカテリーナ2世はロシア語、ロシア正教、ロシアの風習といったことを熱心に学ぶことで癒していました。
そしてもうひとつの癒しが「愛人」を抱えることであった。


エカテリーナ2世の初めての男オルロフ

[オルロフ] 代表的なひとりはグリコリー・グリゴリエヴィッチ・オルロフ。
名家オルロフ家の「オルロフ4兄弟」の次男。
彼はエカテリーナ2世のはじめての男ともいわれている。
有能な軍人で戦略家であったオルロフはエカテリーナ2世が即位するきっかけとなったクーデターでおおいに活躍した。
エカテリーナ2世との関係はポチョムキンの出現まで続いていたらしい。
世界最大級、そしてミステリーダイヤとして有名な「オルロフのダイヤ」。
この名前に付けられている「オルロフ」とは彼のことである。
「オルロフ・ダイヤ」はオルロフがエカテリーナ2世の愛を取り戻そうとして送ったもの。
しかし、エカテリーナ2世の愛を取り戻すことはできなかった。
現在はクレムリンのダイヤ庫で保管されいる。
ちなみにポチョムキンの左目を奪ったのはオルロフともいわれている。


エカテリーナ2世最愛の男ポチョムキン

[ポチョムキン] そして一番有名で長続きし、エカテリーナ2世が最も愛したといわれているのがクリミア総督ポチョムキン。
あの有名なロシア映画「戦艦ポチョムキン」の「ポチョムキン」は彼です。
ポチョムキンは男として大変に魅力的であったといわれている。
エカテリーナ2世は、軍人としても男としても、このポチョムキンを生涯、愛し、信頼していた。
しかし表向き、ポチョムキンはエカテリーナに新しい愛人を紹介する役に回ります。
ポチョムキンはその後、旧クリミア汗国地域の県知事となり、黒海北部沿岸およびクリミアの開発を行ないます。
ポチョムキンはクリミアにセヴァストーポリ要塞を築き、黒海艦隊を設立します。
しばらく会うことがなかったエカテリーナ2世とポチョムキンですが、このクリミアの成長ぶりを視察するため、エカテリーナ2世はクリミア視察旅行に出かけます。
そこで、感動の再会を果たします。
代わる者のない最高のパートナーであったことを改めて認識したのでした。
ポチョムキンへの愛を確信したエカテリーナ2世でしたが、大帝という立場では、ポチョムキンと結婚することはできませんでした。
1791年ポチョムキンが亡くなると、エカテリーナ2世は気を失うほど悲嘆に暮れます。
エカテリーナ2世もひとりの女だったのです。
エカテリーナ2世とポチョムキンとの間には数百通ともいわれるラブレターが交わされ、実際に保管されています。
エカテリーナ2世とポチョムキンとの間に子供がいたかどうか・・・これは永遠のミステリーである。

[エカテリーナ2世]

余談ではあるが、「オルロフ・ダイヤ」はミステリーダイヤとしても有名である。
オルロフがエカテリーナ2世に、この「オルロフ・ダイヤ」を献上してからというものオルロフ、エカテリーナ2世のまわりでは不可解な出来事が多発している。
オルロフは気が狂って死亡、エカテリーナの愛人たちは原因不明の死亡者が続出、そして栄華を誇ったロマノフ王朝は崩壊・・・。
事実は誰にもわからない。

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